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1週間に1回投与のインスリン「アウィクリ」のまとめ

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ノボノルディスクファーマより週1回投与が可能な持効型インスリン製剤「アウィクリ」が2025年1月30日発売。

目次

概要

製品名

  • アウィクリ注 フレックスタッチ 総量300単位(0.43mL)
  • アウィクリ注 フレックスタッチ 総量700単位(1.0mL)

とりあえず販売は300単位の方だけで、700単位の方は後日とか。

名前の由来

インタビューフォームによると、特になしとのことだが、「weekly」からきてるのではないかと。

成分名

インスリン イコデク

販売メーカー

ノボノルディスクファーマ

包装

包装単位:2本

保管方法

未使用の場合冷蔵庫(2~8℃)で保存。使用中は室温(30℃以下)保存だが、凍結を避け冷蔵庫で保存も可。

使用開始後は遮光して保管。300単位は6週間以内、700単位は12週間以内に使用する。残った場合は廃棄する。

どんな薬

持効型インスリンアナログ製剤。連日投与するトレシーバの週1回製剤。トレシーバの半減期18時間に対し、アウィクリの半減期は164時間。

作用が1週間持続する理由は、アルブミンと結合し、徐々に乖離してインスリン受容体と結合し、作用するため。

対象患者

対象は自己注射が困難だが、家族や施設での対応が可能な患者。特に認知症患者など。

仕事が忙しくてアドヒアランスがいまいちな患者にもいいかも。

用法用量

初期:1回30~140単位を1週間に1回投与。維持量は他のインスリン製剤を含め、30~560単位(超えることもある)。

持効型インスリン製剤未投与の患者の場合、開始用量は70単位以下とする。

連日投与の持効型インスリン製剤から切り替える場合、連日投与の単位数の7倍相当量を目安とする。

切り替え時は、1型、2型糖尿病いずれの場合も、初回のみ、7倍×1.5倍で投与を推奨。

例:トレシーバ 1日1回10単位 → アウィクリ 週1回100or110単位(10単位×7×1.5=105) → 2回目以降は70単位で投与(状態に応じて適宜増減)。

投与を忘れた場合

気付いた時点で直ちに投与し、次の投与は4日以上あけて投与する。最後に投与した曜日を基準として週1回投与する。

ちなみに投与日中に気づいた場合は、多少時間がずれても問題ないと考えていい。

2日連続で投与してしまった場合

翌週分はスキップして、翌々週の同一曜日から再開する。

注意事項

単位数は1目盛り10単位(10単位刻み)なので調整も10単位ごとになる。

1型糖尿病患者では連日投与持効型インスリンと比較して低血糖の頻度が高く、同一患者で複数回発現した例あり。2型でも注意が必要。低血糖は2~4日に多い。

インスリン併用時は取り違えに注意。

注射部位は大腿、上腕、腹部。吸収が異なるので、部位はそのままに前回注射場所から2~3cm(指2本以上)ずらす。

投与方法

デバイスはフレックスタッチなので、特別な操作は不要。

  1. 名前と持効型、週1回投与を確認
  2. キャップを外して、ゴム栓をアルコール消毒。
  3. 注射針をまっすぐに装着し、止まるまで回す。
  4. 針ケースをまっすぐ引っ張ってはずす。針キャップをまっすぐ引っ張ってはずす。
  5. ダイヤルを1目盛り分回す(10単位刻みだが、目盛りの数字は20ごとに印字されている)
  6. 針を上に向けて、カートリッジの横を数回はじいて、気泡を上部に集め、注入ボタンを押し込む。
  7. 薬液が出たこと、ダイヤル表示が0になったことを確認。
  8. 指示された単位数までダイヤルを回す。回しすぎた時は逆回転させればOK。
  9. 注射部位を消毒。皮膚に対して垂直に刺し、カチッと音がすることを確認。そのまま6秒以上注入ボタンを押し続ける。
  10. 注入ボタンを押し続けたまま針を抜く。
  11. 注射針に「針ケース」(※針キャップではない)をまっすぐつけて、針ケースごと回し、そのまままっすぐひっぱって取る。
  12. ペンにキャップをつける。

まとめ

すごいですね~ついにインスリンも1週間に1回製剤が出てきました。

やはり需要があるのは施設でしょうか。看護師の勤務体制の影響で、なかなかインスリン導入が難しい場合もありますからね。

長期投与は2026年2月1日から。とりあえず採用の方向で。

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